変形性膝関節症

変形性膝関節症とは加齢や過去の外傷、関節リウマチなどによって膝の軟骨のすり減りが生じ、膝の痛みを生じる病気です。動き始めや階段昇降での膝の痛みなどが初期症状で、進行すると日常生活に支障を来すようになります。

検査・治療法

変形性膝関節症の診断のための検査は?

まずレントゲン検査で骨の変形があるかどうかをチェックします。必要に応じてMRIなどの追加検査を行います。

変形性膝関節症の治療は?

まずは筋力訓練やヒアルロン酸の関節内注射などで治療を行います。太ももの前の筋肉を鍛える運動療法は、膝の負担軽減、疼痛軽減の効果があり効果的です。当クリニックには膝の筋力測定器がありますので、運動の効果を数値で確認することが可能です。
また、ヒアルロン酸の関節内注射はすり減った軟骨を保護し、磨り減りの進行を遅らせる効果があります。痛み止めの常用は胃潰瘍などの副作用が危惧されますので、痛みが強い時など必要最小限で内服することが多いです。
当クリニックでは変形性膝関節症治療の専門家である院長の知識・経験のもと、運動と薬を組み合わせながら、手術をしない治療法(保存療法)をしっかりと行なって行きます。
変形が重度で痛みの改善がない場合、日常生活に多大な支障を来すような場合には手術が選択肢となります。

変形性膝関節症の手術とは?

手術は,膝関節の変形の進行具合や年齢、性別、活動性などを考慮して、適切な手術を選択します。活動性の高い若年の方には、関節温存手術(脛骨高位骨切り術)を行っていますが、中年以降の方には、十分な除痛と膝関節機能の回復,早期の離床と歩行訓練が可能となる人工膝関節全置換術による治療を主に行っています。比較的変形が軽度で痛みが強い方には、関節の内・外側どちらか一方だけを人工関節に換える人工膝関節単顆置換術を行なっています。

人工膝関節置換術について

整形外科の手術日々進歩しており、より良い手術を行うには豊富な知識と経験が必要です。
当クリニックの院長は変形性関節症に対する関節手術において多くの経験を有しており、全国の整形外科医師向けの講演や技術指導も行なっています(院長プロフィール、手術について参照)