変形性股関節症

症状

最初は立ち上がりや歩き始めに脚の付け根や太ももに痛みが出ます。
進行すると、歩行や階段昇降で痛みが出るようになり、足の爪切りや靴下履きがやりにくいなどの症状が出現します。
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原因

小児期の先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全がある場合、股関節の軟骨がすり減りやすく、比較的若い女性でも痛みが出てくることがあります。また最近は高齢社会となったため、特に明らかな原因が無くても年齢とともに変形性股関節症を発症してくることがあります。

診断方法

股関節の可動域制限や痛みの部位・性状を診察、X線検査を行い診断します。
必要に応じてMRIなどの追加検査を行います。

治療法

変形性股関節症の進行具合にもよりますが、まずは股関節の負担を減らしながら、筋力訓練や可動域訓練などのリハビリ、運動療法により関節機能の維持を行います。痛みが強い時にはしばらく痛み止めの内服も行います。
疼痛が強く日常生活に支障をきたしている場合には手術療法を考えます。初期では自分の軟骨を温存する骨切り術、関節の変形がすすんでいる場合は人工股関節手術の適応となります。